注目をあつめるヴィンテージ腕時計
70年代当時、独自の個性を求めたパテック・フィリップは、ジェラルド・ジェンタに腕時計のデザインを依頼。1976年、舷窓をモチーフとしたノーチラスが誕生した。
高級時計でありながら、ステンレススチールを用いた大型の42mmケースの3700/1Aは、1972年に登場したロイヤル・オークを彷彿させる。
現在ではラグジュアリー・スポーツの代名詞であり、世界のコレクターに追い求められるタイムピースのひとつとなっている。
モデル別の解説
ref.3700
1976年~1982年まで製造された、初代ノーチラス。SSモデルの製造本数はわずか1200本前後といわれ、稀少性が高い。ムーブメントは、ジャガールクルト ベースの薄型ムーブCal:28-255SCを搭載。舷窓をモチーフとした点は、独自のケース構造にも及んでいる。2ピースのケースに耳をもたせ、縦方向にネジ止めを行うことで120mという防水性能を実現した。後年には3700/11という型番も製造されたが、ブレスの太さ以外の形状の違いは見受けられない。
ref.3800
ケース径は38㎜と初代より4mmサイズダウンすることで若い層へのアプローチを試みた。日本人にはつけやすいサイズとなっている。ムーブメントは3針、自動巻きのcal.330SCを搭載。バックルの形状も年代で数種類存在し、新しくなるにつれて堅牢な作りになってゆく。
ref.3711/1G
2004年 WG製のモデルが登場。ノーチラス初のシースルーバック仕様。それまでのモデルと異なり、裏蓋はスクリューバックとなっており、外すことができる特異なモデルでもある。製造本数も少なく、なかなかお目にかかれない希少なモデル。搭載されているcal.315SCは同年代のアクアノートなど、自動巻き3針日付つきモデルの多くで採用されていた。
ref.3712/1A
2005年登場のプチコンプリケーションモデル。僅か数ヶ月という異例の早さで生産が終了し、ノーチラスの中でもレア。見かけ上は文字盤の一部くらいしか違いがないが、リューズがねじ込みか、ねじ込みではないかという点が大きな違いとなる。
ご売却いただいたヴィンテージノーチラス
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