注目をあつめるヴィンテージ腕時計
1930年代、ロレックスは多くのヒマラヤ探検隊に腕時計の提供、そのフィードバックによって、精度・堅牢性へのチャレンジを続た。1953年、オイスターパーペチュアルを携えた登山家のエドモント・ヒラリーとテンジン・ノルゲイが、エベレスト登頂に成功。これをたたえ同年、エクスプローラー1が登場した。
モデル別の解説
ref.6610 ref.6350 ref.6150
1953年から1960年代 エクスプローラーとして初めてカタログ掲載が確認されているRef.6350。登場初期は様々なバリエーションが確認されている。ムーブメントはクロノメーター規格のCal.A296を搭載し、ケースはセミバブルバックとなっている。後にフラッシュバックケースのRef.6610が登場。ダイヤルはミラーダイヤルで、サークルラインにゴールドカラーの針、インデックスが特徴。ムーブメントは、世界初の両方向回転式のCal.1030を搭載した。ペンシルハンド、秒針先端ドット、ダイヤルのギョーシェ仕上げリューズの王冠マーク下に+マークが入るのも特徴となっている。
ref.6298 ref.6299
1950年頃 エクスプローラーのファーストと目されるref.6298ムーブメントはクロノメーター規格のCal.A296を搭載し、ケースはセミバブルバックとなっている。幻の時計といっても過言ではない。
ref.5500
1950年代後半から1970年代 エクスプローラーIにのみ存在するボーイズモデル。既にエアキングとして登場していたRef.5500をベースにEXPLORERの表記が加えられもので、ノンクロノメーター規格となっている。通称「エクスプローラーボーイズ」などと呼ばれるイギリスをメインに駐留していた極東や中東のN.A.A.F.I(陸海空軍厚生機関)などで扱われていたとされる。そのことから、ミリタリーウォッチとしてカテゴライズされることがある。ダイヤル6時位置に「PRECISION」、「SUPER PRECISION」の表記されるモデルが確認されている。
ref.1016
1963年~1988年 「369インデックス、ノンデイト」スタイルを確立した第3世代とされるref.1016。20年以上にわたる、ロングセラーモデルであり前期エクスプローラーはノンハックのCal.1560、Cal.1570を搭載。後期の70年代に入ってからは、ハック機能をもったCal.1570が搭載されるようになった。前期のモデルには、ミラー、ミニッツサークルなどのダイヤルが見られる。生産終了間際の最終シリアルがRやLナンバーは、非常にレアモデルとされ、現在でも高値相場となってる。3針の自動巻きムーブメントとして、当時の最高傑作。
ref.14270
1990年~2001年 当時の最先端技術を投入した高振動自動巻きムーブメントCal.3000を搭載。風防は強化プラスチックからサファイアクリスタルへ変更となりダイヤルやインデックスについてもブラッシュアップが図られている。95年放送のテレビドラマで、主人公が着用していたことをきっかけに、国内での人気が過熱した。初期生産分の「E~、X~」で始まるシリアルには、インデックスの369に白いラインがない個体・ラインが黒い個体、またダイヤルのレターがシルバーの個体が存在し、レアモデルとなっている。
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