注目をあつめるヴィンテージ腕時計
1955年、パン・アメリカン航空からの依頼をきっかけに誕生した、ロレックス唯一のパイロットウォッチであるGMTマスター。後にパン・アメリカン航空を含めた航空企業 数社の公式時計として採用される。昼夜を判別するために設けられた2トーンカラーのベゼルが特徴。アンティークは個体が少ない事はもちろん、初期のベイクライトベゼル、ヒラメリューズガード、フジツボダイヤルなどレアポイントが多く、高額な買取り価格、売り値で取引が行われている。
モデル別の解説
ref.6542
1955年~1959年頃 1955年に登場したGMTマスターのファーストモデル。24時間回転ベゼルの搭載によって2つの時間帯の表示を可能とした。約3年間しか製造されなかったために数は少なく希少性の高いモデルリューズガードの無いケース、ベイクライトベゼルが特徴。後期、ベイクライトベゼルは耐久性の問題から、ステンレスに仕様変更された。ムーブメントは、クロノメーター規格で両方向巻上げ方式を実現したCal.1030、Cal.1066が搭載されている。
ref.1675
1960年代~1970年頃 GMTマスターのセカンドモデル。リューズガードが付き、ベゼルがステンレス製となる。クロノメーター規格のCal.1570が搭載されている。ファーストからの移行期にみられるミニ針、ベイクライトベゼルや、ヒラメと呼ばれるリューズガードなど、レアモデルの幅が広く、アンティーク市場では魅力となっている。なかでもミニッツサークル、6ドットのミラーダイヤルは、最も希少性が高い。初期の金無垢モデルRef.1675/8には、リューズガードがないものが極少数存在する。
ref.16750
1980年頃~1988年頃 GMTマスターのサードモデル。クロノメーター規格でカレンダーのクイックチェンジ機構を備えたCal.3075が搭載されている。また防水性能はref.1675の50mに対して100mへ向上した。インデックスは前期、後期で仕様が分かれ、前期はダイヤルに夜光を載せるのみの「フチなし」、後期はメタル枠を設けた「フチあり」に変更された。
ref.16758 ref.16753
1980年頃に登場した、金無垢素材のGMTマスターRef.16758とコンビ素材のref.16753。ともにref.16750と同様、Cal.3075を搭載し、同等の防水性能を持つ。ダイヤルにはブラウンと、ブラックが存在し、フジツボと呼ばれるアップライトインデックスが特徴となっている。
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